“a”と”the”を何となく使い分けている・・・
冠詞がいらない時もあるのは知ってるけど、いつ使わないのが正解なのか分からない・・・
冠詞って、間違えたとしても言いたい事は伝わるので、正直勉強の優先順位は低くなりがち。
そんな人が多いのではないでしょうか?
確かに、冠詞の”a”と”the”を使い間違えても、外国人とコミュニケーションは取れますが、より自然な英語を話せるようになるためには、そんな細かい部分も大事になってきます。
特に、仕事で使う英語や、留学先のレポートやプレゼンなどで使う英語は、正しく使えた方が評価されます!
今回は、”a”と”the”の使い分け方と、”the”を使わなくていい時っていつなのか?について、解説します!
“a”と”the”の使い分け
ざっくりと言うと、”a”はその名詞が特定の物を指していない時に使い、”the”は、その名詞が特定の物を指す時に使います。
例えば、Let’s read a / the book.「本を読みましょう。」という文章で比べてみましょう。
Let’s read a book. の場合、ニュアンス的には、「(何でもいいから)本を読みましょう。」という意味になります。
まだ何を読みたいかは決まってないけど、本を読みたい気分の時には”a”が使えます。
Let’s read the book.の場合は、「(指をさしてその特定の)本を読みましょう。」という意味になります。
読みたい本が具体的に決まっている時には、”the”が使えます。
このように、”a”は特定ではない物を言う時に、”the”は特定の物について言う時に使うというように覚えましょう!
私の朝活英語のおじさん生徒が、娘に”I don’t need a rice today.”というメッセージを送ったら、娘からバカにされたという話を聞きました。(笑)
“rice”=「米」なので、”a rice”と言ってしまうと、外国人からは、「お米一粒?それ以外は必要という事かな?」と言う風に思われてしまいかねません。
少し話がそれますが、この場合は、“I’ll go out, so I won’t need dinner.”や、“I’ll go drinking tonight.”や、“I’m going to have dinner with my colleagues.”などと言えばいいでしょう!
“the”がいらない時
“a”のいる時・いらない時は、単数形か複数形かで決まります(言う必要は無いかもしれませんが、”a”は単数形で使われる。)が、”the”には少し複雑なルールがあります。。
そして正直”the”って、めちゃめちゃ使うので、今からご紹介する逆に使わない時を覚えてしまった方が早いです!
1. 一般的な名詞の前
車、猫、本、イス、机、音楽、ランチ、ディナー、魚などなど、一般的な名詞の前には、”the”は付けません。
- Cats are so cute.
1匹の特定の猫についてではなく、一般的な猫の事を言うとき、前置詞は必要ありません。 - I can relieve my stress through reading books.
- Smartphones are expensive these days.
- I love listening to music.
2. 名前
クリスマスなどの特別な日や国名、社名、言語、などの名前や名称については、”the”を付ける必要はありません。
1. 特別な年間イベント
- I have to buy my kids presents for Christmas.
- My daughter gave me flowers for Mother’s Day.
- On Valentine’s Day, Japanese girls give their boyfriends chocolates.
2. 山や地名、道の名前
前置詞は、国や山、州、市区町村、大陸、湖などの前には使いません。
- I live in Japan.
- Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.
- I’m going to Europe for business next week.
※注意※
国名には使わないのが基本なのですが、ややこしいことに、以下の3つの国は、国名として元々”the”が入っているので、注意しましょう!
the United States / the U.S. (アメリカ)
the Czech Republic (チェコ)
the Philippines (フィリピン)
3. 大学
- He is going to Oxford next spring.
- I applied Tokyo University and Stanford.
※注意※
これも例外があり、”university”から始まる大学には、”the”が必要になります。
(The university of North Carolina at Greensboroなど。)
3. スポーツ
スポーツの前には、前置詞は付けなくてOKです。
- I used to play soccer.
- I usually go skiing in the winter.
- I do yoga every weekends.
4. 略称
略称は、例えばUNESCO(United Nations Educational Scientific and Cultural Organization)のように、長い正式名称のそれぞれの単語の頭文字を取った単語の事です。
1. 略称が一つの単語として発音される場合、”the”は不要
- UNESCO…「ユネスコ」と発音するので、前置詞は付きません。
- ASEAN…「アセアン」と読まれます。
2. 一文字ずつ発音される略称の場合、”the”が必要。
- The EU…「イー・ユー」と、一文字ずつ読まれるので、”the”が付いています。
- The UN
- The US
- The FBI
おわりに
今回は、前置詞”a”と”the”の使い分け方と、前置詞が必要ない場合のルールをご紹介しました。
特に、”the”には様々なルールがあって、混乱してしまうかもしれませんが、迷った時は、猫や車、イスなどの一般的な単語・特別な日の名前・国名・・スポーツの名前・一つの単語として読まれる略称等には”the”は不要!を思い出してみて下さい。
たくさん英会話を経験して、考えなくてもこのルールが自然と口から出るようになれるといいですね!
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