「something」と「anything」はどちらも「何か」という意味の複合不定代名詞で、単数扱いされる、という事は覚えているけど、二つの違いや使い分け方ってなんだろう?と疑問を持つ人が多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「something」と「anything」の違いについてご説明します!
「something」と「anything」の違いが理解できれば、「someone」と「anyone」や「somebody」と「anybody」も同じ使い分け方になりますので、是非今回の講義で「something」と「anything」の違いをマスターしていって下さい!
「something」と「anything」の基本的な使い分け
まずは学校で習った「something」と「anything」の基本的な使い分け方を復習しましょう。
「anything」は、主にネガティブな意味の疑問文や否定文で「何か」を表現したい時に使う!
例文
▼肯定文
・I would like to drink something.
何か飲みたいです。
・My manager told me something about new project, but I can’t remember it now.
私のマネージャーが新たなプロジェクトについて何か言っていたのですが、忘れてしまいました。
・He sure is something! I think I’m in love with him.
彼って何だか際立ってるわ。多分私、彼の事好きやん。
▼否定文
・There isn’t anything on the table.
テーブルに何もありません。
・When she opened the refrigerator, she couldn’t find anything.
彼女が冷蔵庫を開けた時、何もなかった。
・I couldn’t get anything on my birthday.
誕生日に何ももらえなかった。
▼疑問文
・Is there anything I can help with?
何か手伝うことはありますか?
・How many people know anything about his secret?
どれくらいの人が彼の秘密について何か知っていますか?
・Do you think Tom will say anything?
トムは何か言うと思いますか?
疑問文でも「something」になる場合がある
基本的には肯定文では「something」、否定文・疑問文では「anything」なのですが、ややこしいことに、実際には疑問文でも「something」が使われる場合があります。
否定文では例外なくanythingなのですが、疑問文では状況に応じて「something」と「anything」を使い分ける必要があるのです。
疑問文での「something」と「anything」の使い分け方
「something」はポジティブな意味、「anything」はネガティブな意味なので、下記の例文では「YES(はい、何かあります。)」の返事を想定した発言になります。
・Would you like something else?
他に何かありますか?(多分、相手は何かあると思っている)
それに対して、下記の例文は、相手の答えが「NO(いいえ、特にありません。)」を想定しているのですが、もし「YES」で返答されても受け入れられますよ、というニュアンスの発言になります。
・Would you like anything else?
他に何かありますか?(多分、相手は何もないだろうと思っている)
このように、相手の答えが「YES」だと考えられる場合には、疑問文でも「something」、相手の答えが「NO」(または「YES」)だと考えられる場合には、「anything」を使います。
その他疑問文で「something」を使う例文
・Would you like something to drink?
何か飲みますか?(多分、相手はYESと言ってくれるだろうと思っている)
・Is something wrong with John?
ジョンってどうしたんだろう?(多分、ジョンに何かあったと思っている)
・Is there something I can help with?
何か手伝えることはありますか?(多分、何かあるはずだと考えている)
肯定文でも「anything」を使う場合がある
混乱しそうになりますが、疑問文で「something」を使うこともあれば、肯定文で「anything」を使うこともあるのです。
それは、「何でも」という意味で使われる時です。
例文
・I can eat anything on the table.
そのテーブルにあるもの何でも食べれます。
・Have you discovered anything more about him?
彼について何かしら(何でも)分かったことはありますか?
・Most people will tell you anything you want to know.
ほとんどの人は、あなたが知りたいことは何でも教えてくれると思うよ。
まとめ
今回は、「something」と「anything」の違いと使い分け方についてご説明しました。
基本的には肯定文には「something」を使い、否定文・疑問文には「anything」を使いますが、疑問文の場合は「something」と「anything」を使い分ける必要があります。
相手の返事が「YES」だと想定される場合は「something」、相手の返事が「NO」(又は「YES」)だと想定される場合は「anything」を使います。
また、「何でも」と表現したい時には、肯定文でも「anything」を使います。
ややこしいですが、間違えても大丈夫!という気持ちで、実際に外国人と話す時に意識して使う事で慣れていきましょう!
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